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娘は春から公立中学に進学します。勉強はコツコツ頑張るのであまり心配していませんが、大人しい性格で、新しく友達を作ったり、自分から先生に相談や質問をしたりするのは苦手です。中学校では生活が大きく変わると思いますので、上手く慣れるにはどうすればいいか教えてください。また、家庭でフォローできることはありますか。
新しい人間関係に慣れるのが
順調な中学生活のカギ
小学校から中学校に変わると、学習面や生活面でさまざまな変化があり、それに上手く適応できない「中1ギャップ」に悩む生徒さんもいらっしゃいます。その変化の中でも特に中1の生徒さんに影響があると思われるのは人間関係面での変化だと思います。

別の小学校出身の生徒さんとの出会いや、教科ごとに変わる担当の先生との関係、さらに部活動に入れば先輩との関係等、学校生活のさまざまな面でこれまでとは異なる人間関係を結んでいかなければなりません。そこでは、新しい友人の中で自分のポジションを気にしたり、担任の先生と距離を感じたり、上級生との上下関係に戸惑ったりすることがあります。こうした変化への対応が上手くいかないと学校生活そのものが辛いものになってしまいますので、早い時期に新しい人間関係に慣れることがとても大切になります。

自分が入っていける場所を
あせらず見つける
これは私自身の経験ですが、私は小学校を卒業するタイミングで引っ越したため中学校はまったく知らない生徒ばかりの中に入りました。今はともかく、当時の私は人見知りがひどく、それこそ知らない人に自分から話しかけることはできませんでした。

そこで、最初のひと月はあせって友達を作ろうとせず、自分と共通点のある生徒がいないかを観察しました。その共通点は、性格や趣味・興味など何でもかまいません。そして一つでも共通点がある生徒を見つけると、そのことを手がかりに話をするようにして(ここは少しだけ勇気がいりますが)、少しずつ自分にとって居心地のいい場所をつくり、だんだんと友達を増やしていきました。

お子様の場合も、あせって友達を作ろうとせず、同じ小学校出身の生徒さんを中心に、自分が入っていけそうな場所を見つけ、そこから少しずつ世界を広げていかれるとよいのではないでしょうか。

家庭ではせかさず見守り、
事前に中学生活のイメージを
このとき、御両親が心配している様子を表に出すと、お子様にとってはプレッシャーになる場合もあります。学校生活に不安やストレスを感じておられるお子様にとって、ご家庭は安らげる場所にしてあげたいものです。「友達できた?」というようなお声掛けはあまりなさらずに、学校の様子をお尋ねになる程度の質問をなさって、その中でお子様にさりげないアドバイスをされるのがいいと思います。

また、中学生活が具体的にどのようなものなのか、入学前に話しておくのも大切です。小学校の復習や中学校の先取りで、学習面の不安を減らしておくのも良いでしょう。あらかじめ中学生活のイメージがある程度できていれば、お子様が感じられるギャップも少なくて済むと思います。
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